ビューティーワールドジャパン大阪2022 体験レポート 注目の業務用脱毛機は?

化粧品から美容機器、健康機器までビューティーに関する注目の商品が集まる「ビューティ―ワールドジャパン 2022」5月の東京開催に続き、大阪でも10月24日から3日間開催されました。

出店されていた業務用脱毛機をチェックしてきました!

大きな特徴として、光脱毛 SHR方式の業務用脱毛機が多くある一方で、LED脱毛機(プラチナビーム脱毛 ローズライト)のような新しい世代の脱毛機が登場し、注目を集めていました。

業務用脱毛機 9割は光脱毛 SHR方式は連射?

20社以上の業務用脱毛機が参加していましたが、9割はIPL・光脱毛機でした。フェイシャル機能が強化されたものや独自の方式を名付けている会社もありましたが、基本的な機能に大きな差はないという印象でした。価格や使いやすさ(大きさなど)、ランニングコストが選ぶ時のポイントになりそうです。

ここ数年のトレンドである「SHR(蓄熱式)」と「IPL」のハイブリッド式のマシンも多くありました。

SHR(蓄熱式)脱毛とは

SHRとは「バルジ領域」をターゲットにした脱毛方式。
毛母細胞を熱で破壊するのではなく、毛が生えるために必要な栄養を送る「バルジ領域」にダメージを与えることで毛の生成を抑制するというもの。「バルジ領域」は表皮に近い比較的浅い層にあり60~70℃程度でダメージを与えることができるので、出力を抑えておだやかな熱でも効果があるとされています。

SHRは、蓄熱ではなく、弱い出力での連射?

しかし、各メーカーのブースで話を聞いてみると、本来の「蓄熱式」ではなく弱い出力を連射で照射しているのをSHR方式としているところがいくつかありました。

連射は「施術時間が早い」「痛みが少ない」などのメリットあるので、IPL方式では痛みを感じる人には受け入れやれやすいことが想像できます。

多くの場合、連射機能は1発の出力を分割しているだけなので、与えられる熱量は同じ。
連射することで出力が落ちたり、肌が回復して熱を逃がしてしまうので着実に「蓄熱」できるのかは疑問です。
光脱毛による「SHR」では効果がないといわれるのはこうしたことが理由だと考えらます。

「SHR方式」については各メーカーで見解が異なるので、検討してる人はメカニズムや効果をしっかり確認してから購入したほうがよさそうです。

業務用脱毛機 営業サポートで差別化「バイマッハ」

エステサロンでも導入しているところが多い「バイマッハ」。ブースも広めで、各テーブルでは営業担当による説明が行われていました。
営業サポートを重視しているだけあって、機器を体験、説明するというより「商談」の雰囲気。若手からベテランまで男性社員が多いのも印象的でした。

マシンの特徴は1秒間に10発の連続照射とイオン導入などのフェイシャル機能が充実していること。IPLとSHRのハイブリッドスタイルメンズやキッズモードなどワンタッチで操作の切り替えが可能です。

体験してみた感想は・・・「思っていたよりも痛い」。強力な冷却で痛みを感じないという
ことでしたが、光脱毛らしい「輪ゴムで弾かれたような痛み」がありました。

照射面の周囲がイオン導入のための電流を流している場所なのですが、かなりスペースが狭いのでイオンが確実に導入されているのか少し不安が残ります。マシンに大きな特徴は感じられませんでしたが、営業フォーマットや集客サポートなどがシステム化されていて、新規開業の人には安心なのではないでしょうか。

バイマッハプロ(BYMACH PRO)

業務用脱毛機 独自の方式を打ち出すマシン、その違いは?

基本的には光脱毛機なのでIPL方式ですが、連射機能の違いなどを出すために各社で
独自の名称を付けています。

クリアエスピー THR方式

氷川きよしさんの看板が目を引いた「クリアエスピー」。かなり広いスペースで展開していましたが業務用脱毛機以外の美顔器なども並んでいて、脱毛機器がイチオシと言うわけでもなさそうです。

「抜ける光」というTHR方式について質問してみましたが、さすがに企業秘密なのか明確な答えは返ってきませんでした。
往復不要で脱毛効率を上げるとのことでしたが、通常のIPLを大きな違いは感じられず、少し物足りない印象でした。

クリアエス ピーエフ(CLEAR/SP-ef)

ヴィクトリア リオキシー NPL方式

業務用脱毛機がひしめくエリアで、若干目立たない印象のあったヴィクトリア。

NPL(ニューパルスライト方式)は理論的にはSHRと同じものだと重まれます、SHRとどこか違うのか?という質問には「最適な出力でダメージが空少ない」といった回答で、メカニズムとしてはよくわかりませんでした。
フェイシャル用のハンドピースが備えられていて、マシンはやや大きめ。

ヴィクトリア

マスターライトV3 S-IPL方式

S-IPL(スーパーインテンスパルスライト)は、SHRの連射機能の欠点を改善し、安定した出力で施術できるものだとのこと。具体的な数値(発光時間や出力)については説明がありませんでしたが、SHRの「弱い出力」では効果がないので、冷却機能などを高めてある程度の出力で効果を出している可能性があると感じました。

事前に資料を読んだ印象では「完全国内生産」「宇宙・航空産業、原子力プラントの製造を手がける会社との共同開発」がアピールポイントのようでしたが、ブースでは「高速」や「連射」を押している雰囲気でした。

案内してくれたスタッフによると、連射モードにするとうち漏れがでる可能性があるので、通常の単発で打つのがおすすめとのことでした。

マスターライト

ビークリーン(B-CLEAN)HHR方式

ビークリーン

HHR方式(ハイブリッド ヘア リムーバブル)とは、SHRとIPLのハイブリッドのことで、大きな特徴ありませんでした。1年目はアプリケーター打ち放題の特典がありました。
体験した感想は連射機能では痛みは感じませんでした。

業務用脱毛機 人気の脱毛機メーカー その実力は?

ルネッサンスGT-R

「ルネッサンスsmartUOMO」「ルネッサンスsmartLUNA」「ルネッサンスBANBI」などシリーズが一同にそろっていましたいずれのIPL方式で、フェイシャルやバストケアなど多機能性がセールスポイントになっていました。

流行りのSHRとのハイブリッドにしていないのは、「実際にSHRのものも作ってみたけれど効果が実感できなかった」という理由とのことでした。IPLは脱毛では長い歴史があり、一定の評価を得ているので安心できるものだと説明していました。

シリーズ事の違い(機能など)が分かりにくく、どれを選んだらいいのかポイントが見えにくいのが残念でした。

ルネッサンスGT-R

業務用脱毛機 ルミクスA9

元ホストでタレントのローランドさんのパネルがひときわ目立つ「ルミクスA9」

SHR方式を全面に打ち出した「痛くない」「早い」「コスパがいい」がウリのマシンです。
霜が降っているほど冷えているヘッドはインパクトがありますが、それ以外はIPLモードよりも出力をさげたSHRという感じ。往復照射で「照射漏れがない」とうことでした。

高額なマシンの割には「これ!」という惹かれるポイントが少ないマシンでした。

ルミクスA9

コスパで勝負!低価格の脱毛機器

ライエンス2

小さいスペースながら、価格の安さや売り上げ実績を大きく掲げて目を引く工夫をしていた「ライエンス2」。136万円という低価格については「これが適正価格。宣伝費等をかけていないから実現できる」とのことでした。IPLとOPTの2つのモードがあり、OPTはSHRと同じ蓄熱式です。

ィルターを替えることでモードを切り替えるためハンドピースはひとつ。IPLモードを体験しましたが、強力な冷却機能で痛みはそれほど感じませんでした。

魅力は圧倒的なコスパの良さですが、脱毛サロンとしてオープンするには少し心もとない機能のように感じました。

ライエンス2(LIGHENCEⅡ)

ティーノ(Tino)

「業界最安値」を謳う「ライエンス2」より、さらに安い108万の驚き価格。
月間レンタルプランなら29,800円~なので、低リスクで脱毛を始めたい人にはうれしい値段です。高速連射方式の光脱毛で、IPLとSHRのモード切替えができます。

こちらのSHRの認識は「蓄熱式」ではなく、出力を抑えて連射することのようでした。「光脱毛の光源はどこでも同じなので、機能に大きな差はない」という説明には納得できる部分も。
低価格ですがフォトフェイシャル機能もあります。

 

新たなトレンド LED脱毛機に注目!

大阪ビューティーワールドに出店している業務用脱毛機の9割は光脱毛で、残りの1割が新勢力として注目の「LED脱毛機」でした。

プラチナビーム脱毛 ローズライト


東京開催のビューティ―ワールドでもひときわ目立っていた「ローズライト」。

「痛くない」「終わりがある」「まぶしくない」のキャッチフレーズで、多くの人を集めていました。実際に体験してみると痛くないのはもちろんですが、まったくまぶしくないのに驚きました。光が拡散してないのでサングラスをかける必要もありません。

LED脱毛機はバルジ領域をターゲットにしたSHR方式でローズライトも同じくSHR方式。

ポイントである「確実に蓄熱できるか」については、「LEDの光は直進性があるので拡散せずに真皮にしっかり届く」「3種類の脱毛に効果のある波長を同時照射できるので様々な層の毛にアプローチできる」との説明でした。

低出力によるおだやかな熱で蓄熱するには「重ね打ち」が必要とのこと。
プラチナビーム脱毛 ローズライトは、くるくると回しながら熱を重ねていく方式。同じ場所に何度も照射できることが蓄熱のポイントだそうです。

光脱毛のように往復程度の照射では必要な熱(60~70℃)に達するのは難しいとも説明していました。

光脱毛との違いについては、公式サイトに詳しく案内されていました。
⇒ プラチナビーム脱毛 ローズライト

理論がしっかりして、痛みやまぶしさなどのストレスがない、新しいアプローチのマシンだと思います。
価格が450万円(税別)とやや高めなのが気になりますが、ランニングコストがかからないので長い目でみるとお得なのかもしれません。

 

プラチナビーム脱毛 ローズライト

ビュティ―フルモンスター (GINZA BEAUTUFUL MONSTER) LEDライトプロ

光脱毛機も販売していますが、メーカーのイチオシは「LED」。
パンフレット等を見ると波長は750~880nmと表記してあったので中域と呼ばれるゾーンで発光ダイオードLEDなどに近いものかなと想像しましたが、複合波長なので違うようです。

その点に関して質問したところ、「独自の波長」で全く新しいもの。という答えで詳細はわかりませんでした。

価格は200万円以下で(ビュティ―ワールド価格)手ごろですが、詳細な機能や効果が不明なので、エビデンスを確認してから購入したほうが良さそうです。

シェール LED

近赤外線の効果により 804nm ~ 812nm の波長で、バルジ領域だけではなく、毛球部にもダメージを与えるとのこと。ダイオードLEDと表記があったので、「医療用レーザーと同じ波長ですか?」と質問したところ、「出力が弱いのでエステでも問題なく使える」との返答。

体験はできませんでしたが、ダイオードレーザーと同じ波長だとすると、光が届く場所が痛みを感じやすい場所なので痛みはありそう。また、「最大出力100ジュール」というのは驚きで、そこまでの熱量が必要なのかな?と疑問でしたが、光脱毛と違ってやけどのリスクないので心配ないそうです。

LEDなので2000万発まで照射できるなどのコスパの良さは他社と共通でした。

ビューティーワールドジャパン 大阪 注目の業務用脱毛機は?

業務用脱毛機のトレンドは光脱毛による「IPL」と「SFR」のハイブリッド。フォトフェイシャルやボディケアなどの多機能性と連射機能の違いが選ぶポイントになりそうです。
ただ、連射機能があるメーカーでも「単発のほうが効く」と説明するところも多く、光脱毛によるSHRは淘汰されてしまう可能性もありそうだと思いました。

LED脱毛機は本来のSHR(蓄熱式)を実現できるものですが、新しい技術なので、メーカーによって差がある印象でした。メカニズムやエビデンスを正確に説明できるメーカーが安心だと思います。その意味では、プラチナビーム脱毛 ローズライトはエビデンスなども充実していました。

LED脱毛機として先行している会社に他社が追随できるのか?今後の動きに注目です。
次回のビューティ―ワールドジャパンは、ビューティーワールドジャパン福岡にて開催。
2023年2月6日(月)~8日(水)開催予定とのことですので、業務用脱毛機のトレンドに注目です。

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