人気の脱毛サロン業界はトラブルも急増中?注意したいポイントを解説!

脱毛は、人の肌に施術を行うため、中にはトラブルになることもあり得ます。
脱毛に関するトラブルとはどのようなものがあり、どのように対処すべきなのでしょうか。

この記事では、脱毛や脱毛サロンの運営において起こりうるトラブルを紹介し、さらにトラブルが発生しないためにどのような対策を行うべきかについて解説しています。
これから脱毛サロンを展開しようと考えている方はぜひ参考にしてみてください。

脱毛・脱毛サロンで起こりうるトラブルについて

新型コロナウイルス感染症により、さまざまな業種が打撃を受けて減収や閉店などのダメージを受けている中、脱毛業界はますますの発展を見せている珍しい業界です。
中にはセルフ脱毛サロンなど、これまでの概念を超えた業態も誕生し、今後ますますの発展が見込まれています。

その一方で、脱毛や脱毛サロンに関するトラブルが増えていることも事実です。
2021年には、国民生活センターに脱毛に関する相談が4,106件寄せられ、前年より1,200件も増えている実情があります。
ここからは、脱毛サロンのオーナーの視点で見た脱毛サロンで発生しうるトラブルについて解説します。

契約に関するトラブル

脱毛に関するトラブルで最も多いのが、契約に関するトラブルです。
消費者生活センターに寄せられた、脱毛サロンの契約に関する相談で代表的なものとして、「断っているのに不要なコースを契約させられた」「オプションでケア用として化粧品を買わされた」「すすめられたオプションで別料金が発生した」「もともと聞いていた値段と違う(無料と聞いていたのに料金を取られた)」などがあります。

これらのトラブルは、契約時に脱毛サロン側と顧客の認識が一致していないために起こることが多いケースです。

書類や資料を作成し、顧客の不安や心配を解消してから契約していれば防ぐことができます。
契約書や同意書で明文化するだけでなく、イラストなども取り入れた契約に関する資料を用意しておくとさらに認識の相違は解消され、トラブルになることもないでしょう。

効果に対するトラブル

顧客の中には、自身がイメージしていたり説明を受けたような効果が見られなかったりするということで、解約・返金を希望するといったトラブルも多く見られます。
体毛のサイクルなどには個人差があり、すべての顧客が一律で同じ期間に同じ効果を得られないことを事前に十分説明しておくことでこのトラブルも回避できます。

また顧客が施術師に対し、施術や効果に対し不信感を持っていることで効果が表れにくいという場合もあるでしょう。

施術師は、施術や脱毛に関する知識や技術をつねにアップデートしておく必要があります。
また、顧客のデリケートな部分に関する施術になるため、顧客の心もケアできるようなトーク術を磨いておくと顧客の信頼を受けることができ、トラブルをおさえられます。

皮膚に対するトラブル

人間の肌は千差万別に異なる特徴をもっています。
また同じ人でも体調などにより、脱毛施術後にトラブルが発生したりしなかったりすることが起こりえます。

脱毛施術後の肌や皮膚に関するトラブルで、消費者生活センターに寄せられた相談は、やけど、患部の痛み、ひりひり感、色素沈着、肌荒れ、硬毛化などです。

業務用脱毛機は、光脱毛が多く機械の出力を上げることにより、施術も早く済みますが、その分肌に与える負担が大きくなります。
どの症状も起こってはならないものですが、やけどの跡や色素沈着など目にはっきりと見える形で症状が出ると、顧客の信頼を失いその失望感が大きな怒りになってしまいます。
最悪の場合、訴えられることもあるかもしれません。

大きな問題に発展させないためには、毎回施術前にカウンセリングをしっかりと行い、その日のコンディションに合わせた施術を行うことが必要です。
地道な行動がトラブルを減らすことにつながることを忘れないようにしましょう。

また、万が一施術中にやけどなどを負わせてしまった場合などには、すみやかに提携している医療機関を紹介するなど心身のケアも大切です。

トラブルを起こさないための対策方法

脱毛には、さまざまなトラブルが起こることが想定されます。
トラブルが大きくなればなるほど、サロンの運営は難しくなり金銭的な問題も発生するでしょう。

こうしたトラブルを防ぐためには、開業前からしっかりとした対策を行っておくことが必要です。ここでは、代表的な対策をいくつかご紹介します。

脱毛機の性能を熟知しておく

サロンに置く脱毛機を選ぶ際には、メーカーから十分な説明を受け納得したものを導入するようにしましょう。
最初から1つのメーカーに決めて脱毛機を選ぶのではなく、いくつかのメーカーをピックアップして比較することも大切です。

施術方法はもちろん、起こりうる肌トラブルやその対処方法などをしっかり理解します。
修理やメンテナンスのスパンや、消耗品・部品の保有期間なども確認しておきましょう。
また可能であれば購入前に自分自身もその脱毛機で施術を受けておくと安心できるうえ、顧客への説明にも信ぴょう性が増すのでおすすめです。

事前研修は入念に行う

脱毛サロンの開業前には、実際に施術を行うメンバーに十分な研修と実習を行います。
脱毛機のメーカーからトレーナーを呼ぶといいでしょう。
施術だけではなく、顧客をリラックスさせ、継続して通おうと思わせるようなトーク術なども学ぶ必要があります。

またトラブルが発生した際に、まず顧客の立場に立って対応できるようなシミュレーションも行っておくことも大切です。

信頼できる機関と提携する

万が一、大切な顧客の肌にキズを残すことになった事態に備えて、信頼できる医療機関と提携を結んでおく必要があります。
トラブルが発生した場合に、速やかに連携を取って処置ができるようにしておきましょう。
脱毛機のメーカーにも報告と相談するようにしてください。

最悪のケースとして、訴訟問題などに発展することも考えられるため、弁護士や専門家とも連携を取っておくと安心でしょう。
問題が大きくなって自分たちの手に負えなくなった場合は、警察に相談することも対策のひとつです。

真摯な態度で顧客と向き合う

いくら万全の体制を整えて開業したとしても、場合によってはトラブルが発生するかもしれません。
その場合は、たとえ医療機関や弁護士・専門家と連携を取っていたとしても問題を丸投げするようなことをせずに、真摯な態度で顧客と向き合いましょう。

すべてを相手の言い分に従う必要はありませんが、誠意をもった謝罪と対応が必要です。
誠意をもって対応することで、顧客の怒りも少しは鎮静化させることができるでしょう。
そのうえでしっかりと話し合いを行い、両者が納得できるように話を進めることが必要です。

脱毛サロンで起こりうるトラブルとその対策法のまとめ

この記事では、これから脱毛サロンを展開しようと考えている人に向けて、脱毛サロンで起こりうるトラブルとその対処方法について解説しました。
人間の肌はそれぞれに異なるため、万全の体制を整えていたとしてもトラブルは起こることが考えられます。

そのような場合でも、事前に研修を行い対策を取っておくことで、トラブルの重篤化を防ぐことができるでしょう。
この記事を参考に、ぜひトラブルの少ない脱毛サロン運営を目指してください。

セルフ脱毛サロンは儲かる?開業前に知っておきたいポイント

高い需要のある脱毛市場のなかでも、新しい事業形態として注目を集めているのがセルフ脱毛サロンです。
開業までのハードルは低いといわれていますが、新しい事業形態であるため、儲かるかどうか、どのようなことに注意すべきかなど、明らかでない点がいくつかあります。今回は、セルフ脱毛サロンが儲かるかどうかにくわえ、開業するうえで知っておきたいポイントを解説します。

セルフ脱毛サロンとは

セルフ脱毛サロンとは、顧客自らが脱毛機を操作して施術する脱毛サロンです。スタッフなどの人目を気にせずに脱毛できるうえ、一般的な脱毛サロンよりも安価で利用できることを理由に、現在注目を集めている新しいビジネスだといわれています。開業には資格も不要であることから、未経験でも参入しやすいビジネスです。

また、よくある疑問として、従来の脱毛サロンとの脱毛性能の違いがあげられますが、設置する脱毛機は、従来の脱毛サロンで設置するものと同じ業務用であるため、性能という点において劣ることもありません。

セルフ脱毛サロン開業のメリット

セルフ脱毛サロンは、店舗経営側にも顧客側にもメリットが多いビジネスです。以下はセルフ脱毛サロン開業のメリットであるため、開業すべきかどうかを判断する際に参考するとよいでしょう。

接客する必要がなく、人件費も削減できる

セルフ脱毛サロンは、顧客自らが施術を行うため最低限のスタッフで運営できます。雇用にかかる人件費を削減できるうえ、以下のメリットを得ることも可能です。

・未経験でも開業できる
・接客する必要がない
・感染症のリスクが低い
・スタッフに対する接客指導や施術指導をする必要がない

脱毛サロンを運営するうえで、人件費が占めるコストは高いです。低予算で開業できることもあり、新規参入しやすい事業であるといえます。

自由な経営が実現できる

セルフ脱毛サロンは、施術スタッフが不要であることから、従来の脱毛サロンよりも自由な経営が可能です。たとえば、以下のような店舗形態で開業できます。

・無人サロンにすれば副業でも開業できる
・24時間365時間、好きな時間帯で運営可能
・受付のみにスタッフを常駐させて、トラブルや清掃の対応を担う

セルフ脱毛サロンは、自分のライフスタイルにあわせて開業することも、顧客ニーズに応えられる店舗をつくることも可能です。

顧客ニーズに応えられる

セルフ脱毛サロンは、開業する側だけでなく顧客にとってのメリットも多いビジネスです。以下のような顧客ニーズに応えられるので、高い集客率を見込めるといえます。

・自分で施術できるため、人目を気にせず脱毛できる
・好きな箇所を自由に脱毛できる
・接客時間や待機時間などの無駄な時間が発生しない
・長期的な契約は不要なので安心して利用できる
・接客がないので、過剰なセールスがないという安心感が得られる

従来の脱毛サロンにおいて、中途解約による返金トラブルなど、長期契約・契約金が高額であることを理由にしたトラブルが発生しており、不安視している顧客や顕在顧客がいます。セルフ脱毛サロンでは、これらのトラブルが発生しにくいと考えられるため、顧客は安心して利用することができるでしょう。

セルフ脱毛サロン開業のデメリット

セルフ脱毛サロンの最大の特徴は、人目を気にせずに施術ができたり安く利用できたりする「手軽さ」にあります。一方で、以下のようなデメリットを併せ持っているので、開業前に対策を練っておくのがおすすめです。

顧客単価が低い

一般的なセルフ脱毛サロンは、1か月1万円以下の料金設定であるため顧客単価が低いです。とはいえ、無人経営などで出費を抑えることができたり、従来の脱毛サロンの価格帯に不満をもつ顧客獲得が狙えたりするため、工夫によって顧客単価の低さをカバーすることができます。

さらに、無人・セルフビジネスに追い風が拭いている現代において、セルフ脱毛サロン開業は先行利益を勝ち取りやすいともいえるので、高い利益を得ることも十分に考えられるのです。

トラブル発生時の対応がむずかしい

顧客自らが施術するセルフ脱毛サロンは、肌トラブルや機械トラブルに対してスムーズな対応がむずかしい場合があります。しかし、スタッフが施術すればトラブルが発生しないわけではありません。セルフ脱毛サロンでは、以下のような対策を施してトラブルを防止したりスムーズに対応したりするとよいです。

・初回は、脱毛機の使用方法や注意点を説明する
・使用方法や注意点などを掲載しておく
・トラブルを防止するための同意書を準備する
・受付にスタッフを1人常駐させておく

顧客が、脱毛機や毛周期を理解して施術できる環境を整えておくとよいでしょう。

セルフ脱毛サロンが儲かる理由

セルフ脱毛サロンが儲かる理由として、高い需要と顧客ニーズに応えられる経営形態があげられます。以下は儲かる3つの理由であり、セルフ脱毛サロンの強みともいえるため、セルフ脱毛サロンを開業する際は、強みを反映させるとよいでしょう。

脱毛市場は成長し続けている

脱毛市場は、性別・年齢層問わず利用者が増加し続けている市場です。とくに、男性の利用率と1人あたりが脱毛に使用する金額が増加しています。

さらに、介護脱毛という新しいニーズが高まっていることにより、さらなる需要が見込める市場であるともいえるでしょう。あわせて、セルフ脱毛サロンは、高い需要のなかで無人・セルフビジネスの追い風と、人目を気にせず脱毛できるという利点の相乗効果も期待できます。

低ランニングコストで運営可能

セルフ脱毛サロンは、小スペースで開業したり少人数で運営したりできるため、店舗にかかる家賃や人件費を抑えることができます。通常、高い利益を生み出すには、多くの顧客から売上を得ることが重要ですが、月々の出費を減らすことでもより多くの利益を得ることが可能です。

つまり、月々の出費が抑えられるセルフ脱毛サロンは、利益が生み出しやすい事業だといえるのです。

365日24時間営業も可能

セルフ脱毛サロンでは、スタッフが常駐していなくても営業できるため、安全面や防犯面さえ確保できれば365日24時間営業することも可能です。営業時間を拡大することで、来客数が増加するとともに以下のメリットも得られます。

 

・平日や昼間などに時間がとれない社会人や学生も通いやすい
・従来の脱毛サロンで問題視されていた予約がとれないという状況を回避

セルフ脱毛サロンでは、従来の脱毛サロンが逃していた顧客を獲得できるうえ、従来の脱毛サロンに不満を抱く顧客の獲得も狙えるといえます。

セルフ脱毛サロンの開業に必要なもの

セルフ脱毛サロンの開業費は、500万円前後であることが一般的ですが、無人型サロンや少人数サロンであれば200万円程度で開業することができます。以下は開業に必要なものです。

・店舗物件にかかる初期費用
・外装、内装にかかる内装工事費用
・業務用セルフ脱毛機の導入費用
・大型備品:ベッド、棚 etc.
・消耗品:ベッドシーツ、脱毛ジェル、ゴーグル、清掃用具 etc.
・広告宣伝費:SNSやGoogleマイビジネスなどを活用すれば無料

とくに、以下の2つのポイントはセルフ脱毛サロン開業において、集客率や顧客満足度に大きな影響を与えるといえます。

脱毛機

セルフ脱毛サロンで導入する脱毛機は、施術トラブルを防止するためにも慎重に検討することをおすすめします。中古品や安価な脱毛機を避け、以下のポイントをふまえて選定するとよいでしょう。

・日本人の肌用に調整されている国産のセルフ脱毛機
・出力調整をはじめとする、操作が簡単であるセルフ脱毛機
・施術トラブルやマシンの不具合に対応する、保証やサポートが充実している

接客する必要のないセルフ脱毛サロンにおいて、導入する脱毛機の性能は顧客満足度に直結します。そのため、安全性・脱毛効果の高い脱毛機を選ぶことが大切です。

個室

セルフ脱毛サロンでは、カーテンの仕切りなどではなく、扉や壁で区切られている個室を用意する必要があります。とくに、無人型のサロンや24時間営業サロンを開業する場合は、鍵付きにするなどして防犯面に配慮しなければなりません。なかには、スマートフォンのアプリで施錠できる機械などがあるため、それらを活用して顧客が安心して利用できる個室を用意するとよいでしょう。

セルフ脱毛サロンを開業するときに知っておきたいポイントのまとめ

セルフ脱毛サロンは低予算で開業できるうえ、新規参入がしやすいビジネスだといえますが、事業計画は大切です。
とくに慎重に行うべき事柄は脱毛機の選定であり、肌に直接照射することからも、できる限りリスクやトラブルを避けられる脱毛機を選ぶ必要があります。安全性と効果が高い脱毛機を選定して、高い顧客満足度が得られるようにしましょう。

美容室で脱毛機を導入する!その理由やメリットを紹介

最近の美容室では、脱毛機を導入して「脱毛」のメニューを取り入れている店舗があります。これからは、ヘアケアだけでなく美容室ならではの脱毛メニューを提供し、選択していただく工夫も必要です。

美容室への脱毛機導入について、気になる経営者の方もいるでしょう。導入する理由やメリットなどについて解説し、導入事例なども紹介します。

美容室で脱毛機を導入する理由

独自のサービスを提供するために、脱毛機を導入して脱毛を行うサービスを充実させる美容室が増えていると言われています。美容室で脱毛機を導入する理由について考えてみましょう。なぜ脱毛なのか、さまざまな理由があります。

他の美容室との差別化

脱毛を導入している美容室が少ないため、導入することにより、他の美容室との差別化が可能です。美容室は店舗が増え続けており、多ければ経営に行き詰まって閉店に追い込まれてしまうこともあります。そのため、他の美容室と差別化を図るために創意工夫が必要です。

通常、脱毛機を使った脱毛を行っているのは、美容クリニックや脱毛サロンですが、美容室でも脱毛を行うことができれば、充分アピールすることができます。また、脱毛機を導入して他の美容室との差別化をすることで、美容室の新しい収益源として成り立つのも魅力です。

トータルビューティーの増加

大型の美容室では、エステなども併用して行うなど、トータルビューティサロンとして展開しているところも多く見られます。そのため、トータルビューティサロン化を目指すために脱毛機を導入する美容室が増加しています。

トータルビューティサロンは、ヘアサロンに通いながら、まつ毛エクステやネイルケアができる、スカルプなどのサービスが受けられるのが特徴です。メンズであれば、ヒゲ脱毛などを組み合わせて提供している美容室などもあります。

美容室で脱毛機を使うお客様のメリット

美容院は、それぞれ独自のサービスを提供しています。美容室に通うお客様が、脱毛機を使って、脱毛の施術を行った場合のメリットとは何でしょうか。脱毛機を使った場合のお客様のメリットについて解説します。

ヘアから脱毛まで1つの場所で可能

美容室で脱毛機を使えば、お客様はヘアカットやパーマと同時に、脱毛の施術も1度に受けることができるということがメリットです。同じ日程で予約をすれば、時間も有効に活用することができます。

ヘアカットの周期は大体1カ月から2カ月ですが、脱毛の周期とほぼ同時であるため、ヘアスタイルを変えるタイミングで美容室に通うことができるでしょう。

えりあしの処理が簡単になる

きれいなうなじに憧れているお客様も少なくありません。襟足の長さや産毛、産毛をそった後のジョリジョリ感が気になります。えりあしなどの毎回カットしている箇所は、脱毛してしまえば、お手入れが楽になるため、襟足をきれいにできる美容師にお願いしたいと思っているお客様も多いでしょう。

美肌への効果が期待できる

美容室では「光脱毛」の施術を行いますが、特殊な波長の光を照射することで脱毛効果のほか、毛穴やくすんだ状態が目立たなくなるなどの美肌効果が期待できます。

顔の脱毛であれば、メークアップのノリが良くなり、スキンケア効果がアップすることを目指すことが可能です。お客様に満足していただける、美肌へのサポートができます。

美容室で脱毛機を使う施術者のメリット

脱毛機を導入している美容室は、これから増えつつあります。美容室の施術者が、脱毛機を使って、脱毛の施術を行った場合のメリットとは何でしょうか。脱毛機を使った場合の施術者のメリットについて解説します。

お客様の定着につながる

1回では終わらないのが脱毛で、繰り返し定期的に通うことが必要です。リピーターとして獲得することが可能です。

メンズ・レディースに限らず、脱毛の関心は高く、イマイチ脱毛に踏み切れない人も、たとえば美容師との人間関係があり、その上で脱毛の提案をされれば、悪い気はしないでしょう。お客様を定期的に管理することで、お客様の定着にもつながります。

客単価のアップ

美容室で脱毛機を導入すれば、顧客の人数が減少しているという悩みの解決策として、1人当たりの客単価をアップさせることができます。顔の脱毛であれば、ピンポイントから顔全体の施術をする場合、5分から15分程度で行うことが可能です。

時間的にもお客様に負担を掛けることがありません。男性はヒゲの脱毛、女性なら腕や手の脱毛をメインで行うことで気軽に来店していただくことができるでしょう。

店内の空きスペースが活用できる

脱毛機は小型化しており、ちょっとした空きスペースがあれば活用することができます。設備投資をほとんどせずに、脱毛サービスを導入することが可能です。

美容室は、シャンプーをするスペースがあるため、このスペースを利用して脱毛を行うことができます。頭を洗うときには、椅子を倒して目にタオルを掛けて行いますが、その状態で脱毛することが可能です。

脱毛する特別な訓練が不要

昔に比べて脱毛機の性能がアップし、施術者の特別な訓練が不要になったこともメリットです。レーザーなどの医療脱毛機を使用する場合は医療資格が必要ですが、美容脱毛なら、基本的には資格は不要で、特別な訓練をする必要もなく施術ができます。

美容室で使う脱毛機とは

美容室で脱毛を行うには脱毛機が必要です。脱毛には「医療脱毛」と「美容脱毛」がありますが、美容室では光脱毛と言われている美容脱毛の施術を行います。どんな脱毛機を使うのでしょうか。大きく分けると2つの脱毛機があるので、それぞれについて紹介します。

SHR脱毛機
IPL脱毛機

SHR脱毛機

連射施術が可能で、施術時間の短縮ができるタイプです。SHR(スーパーヘアリムーバル)脱毛は、毛のメラニン色素を発端とし、バルジ領域へのダメージを与えることができると言われています。照射パワーを設定できるタイプもあるので使いやすいでしょう。

IPL脱毛機

単発式のタイプで、脇やVIO、メンズのヒゲなどの濃く太い毛への効果が期待できます。効果が出るまでに時間のかかる毛の施術で使用される脱毛機です。IPL(インテントパルスライト)脱毛は、光がメラニンに反応することで、毛乳頭にダメージを与えることができると言われています。1回の照射で、深くまで光や熱が到達する機能が特徴です。

美容室で脱毛機を使っている導入例

導入例として、実際に脱毛サービスを行っている美容室を4店舗紹介します。

KIND(カインド)

東京都/南青山にある「KIND」は、SHR脱毛を導入しているトータルビューティサロンです。全身脱毛・両わき・両足の脱毛の施術が、短時間で手軽に行われています。

さらに、今まで脱毛ができなかった産毛・ホクロ・白髪・顔などといった部位の脱毛も可能です。ITAA(国際セラピスト協会)から承認を受けている脱毛機を使用しています。

TotalBeautySalon Moulin-R(ムーランアール)

千葉県/市川市にある「Moulin-R」は、美容室とエステサロン・ネイルがそろうトータルビューティサロンです。脱毛エステでは、肌にやさしい脱毛方法を心がけ、肌への負担を軽減しながら短時間で施術を行っています。

1Fはヘア&メイク&ネイル、2Fはエステティックと分かれており、日本エステティック協会認定の講師・トータルアドバイザーなどが在籍中です。

LUCIDO STYLE ART RUSH(アートラッシュ)

愛知県/豊橋市にある「ART RUSH」は、LUCIDO と提携したレディース・メンズ兼用の美容室です。脱毛メニュー(光脱毛)を導入し、メンズではヒゲ脱毛も取り扱っています。

アートラッシュの脱毛は、肌内部に浸透する光によって肌負担を軽減しながら施術する方法です。女性・男性・お子様まで、安心して脱毛を受けることができます。

Beauty Design FAVORE(ファヴォーレ)

群馬県/前橋市にある「FAVORE」は、脱毛サロンを併設している美容室です。脱毛は男性のみで提供しています。

コース制ではなく1回ごとの料金制なので、効果を実感しながらお客様のペースで通うことが可能です。顔・脇・ひじ下・ひざ下・上半身などのメニューがあります。

美容室で脱毛機を導入するについてのまとめ

脱毛サロンをやりたいという美容室が、あと一歩踏み出せない状況でいる場合も少なくありません。美容室を経営する上で、他の美容室と差別化を図るために新しい戦力として脱毛機を導入してみましょう。「美容室で脱毛のサービスを行う」ということも一つの手段としておすすめします。

脱毛サロンって儲かるの?これからの展望は?

美容サロンの中でも、手軽にはじめられるといわれている脱毛サロンを開業したいと考えている人もいるでしょう。

この記事では、これから脱毛サロンを開業しようと考えている人に向けて、儲けが出るのかといった脱毛サロンの現状と将来性について紹介します。
脱毛サロンの開業を考えているならばぜひ参考にしてください。

脱毛サロンの現状

数年来の新型コロナウイルス感染症の影響を受け、外食産業や美容サロンなどのサービス業では、減収や閉店・廃業など大きな損失をうけているとみられています。

しかしそのようなご時世にありながら、脱毛サロンは勢いのある業種のひとつです。
ここでは、脱毛サロンの現状についてみてみましょう。

脱毛サロン契約者は過去5年右肩あがり

医療法人社団風林会リゼクリニックが2021年に発表した「脱毛メニュー契約者数の推移」調べで、過去5年間に脱毛サロンに契約した顧客の数が右肩上がりに増えていることが判明した。
女性の契約者は2015年~2020年の5年間で4.7倍に増加、男性の契約者は11.3倍に増加しています。

また、40代以上の女性が6.7倍に増加しているのに対し、40代以上男性の契約者は10.5倍に増加していることも分かりました。

【出所】【医療脱毛専門院『リゼクリニック』調べ

これにより、従来若い女性が多いとみられていた脱毛サロンの利用者ですが、老若男女問わず関心を持っていることが分かります。

コロナ禍を追い風にした異色の業種

ここ数年の新型コロナウイルス感染症の影響を受け、サービス業はいずれも大きな打撃を受けています。大幅な減収だけではなく、閉店や廃業など企業経営自体が続けられなくなっているケースも多くあるでしょう。

そのような状況の中で、脱毛サロンは新型コロナウイルス感染症を追い風とするように市場が広がっています。

理由には、オンライン会議やリモート飲み会などディスプレイやモニターを通じ、自分の顔を見ることが増えた点もあると考えられます。

日常、洗顔時や手洗い時、外出前などに自分の顔を鏡で見ているという人も多いでしょう。
その際、産毛やひげが気になったとしても、まだスルーが可能です。

しかし、オンライン会議などで、ひとつの画面に複数の顔が並んでいると、どうしても他者の顔と自分の顔を比較してしまい、脱毛を考える人が多くなるのではないかと考えられます。

顧客の幅は広がりを見せている

これまで、脱毛サロンの顧客ターゲットは女性が中心でしたが、近年では男性やキッズの脱毛希望者も増えてきて顧客層も広がりを見せています。

キッズ脱毛は15歳以下の顧客を対象としていますが7歳から施術が可能としているところが多く見られ、学校行事や習い事で人前にでる機会が増えた子どもやその親からの需要があるようです。
またインターネットやSNSなどで、簡単に情報を手に入れられることでキッズ脱毛に関心を持つ子どもが増えていることも考えれます。

リモートワークやオンライン会議の影響により、ビジネスパーソンの利用も増加しています。
これまでも、会社の「顔」として、顧客に接することが多い営業職の男性などがひげや腕などの脱毛を利用するケースはありましたが、全体的な割合でみると少数でした。

しかし、ビジネスシーンやプライベートシーンでも、自分の顔を他者と並べてみる機会が増えたことにより、ひげを中心に脱毛を考える人が増加しています。

脱毛サロン業界の今後の展望

脱毛サロンが、現状では市場がにぎわい、儲けが出やすい業種であることが分かりました。
しかしこれから開業しようと考えている方にとっては、脱毛サロンの今後の展望が気になることでしょう。
ここからは、脱毛サロンの今後の見通しについて紹介します。

新業態の脱毛サロンも増えてくる

これまでの脱毛は、サロンや病院で施術者によって施術を受けるのが一般的でしたが、最近ではサロンに赴き、自分自身で施術を行う形態のセルフ脱毛サロンも増えてきました。

この背景には、業務用脱毛機の性能がよくなり、操作性も簡便化された点にあるとみられています。

セルフ脱毛サロンは、店舗側としては、サロンを維持できる最低限のスタッフの配置を行うだけで済むため、スタッフの人件費を抑えたり育成にかかる費用や時間を軽減できたりするなどのメリットがあります。

また利用者側にとっても、自分で施術できるため他人に素肌を見せなくて済む、スタッフとのトークが不要などのメリットがあり、気軽に利用できるでしょう。

今後脱毛機の開発によって、セルフ脱毛サロン以外にもこれまでの脱毛サロンとは違う形態のサロンがさらに増えてくると考えられます。

ただし、目新しいサービスだからとすぐに飛びつくのではなく、自身がもつ「脱毛サロンを開く目的」にあっているか、継続した経営が行えるのかを十分に検討する必要があるでしょう。

業務用脱毛機の高性能化

業務用脱毛機の技術開発もどんどんと進められ、新しい機種が続々と登場しています。
施術にかかる時間を短縮したものや施術時の痛みを従来のものより軽減したものなど、その機能や性能は、各メーカーで企業努力により改良が進められてきました。

時間を短縮することで、スキマ時間を利用した施術を行なえたり、女性よりも痛みに弱いとされている男性客の利用が見込まれたりと、開業するサロンの特色を出すことができます。
開業するサロンが特に打ち出したいポイントにマッチした業務用脱毛機を選んで導入することで、集客が期待できるでしょう。

また中にはフェイシャルエステ機能やバストアップ機能などを搭載した「業務用脱毛複合機」も登場しています。

脱毛のカリキュラムが完了した顧客に別のサービスを提案することで、顧客当たりの単価増額を見込め顧客数を減らすことなく継続した経営が行えるでしょう。
脱毛サロンで、他店と差をつけたいと考えるならば、こういった機器を視野に入れて検討してみてもいいのではないでしょうか。

これからますます増えていく介護脱毛

「介護脱毛」はあまり耳慣れない言葉かもしれません。
しかし高齢化が進む現代において、これからますます需要が増えていくとみられている分野です。

介護脱毛とは、デリケートゾーンといわれる「VIO」を脱毛することで、将来介護や病気による介助が必要となった際に排せつ物がアンダーケアに絡みついたりその結果炎症を起こしたりといった事態を防ぐことにつながります。

2042年には国民の2.6人に一人が65歳以上になるといわれている日本では、他者に迷惑をかけず、また自分自身でも手入れが簡単で衛生的に過ごすために介護脱毛の需要が高まってくるでしょう。

脱毛サロンが儲かる理由についてのまとめ

この記事では、脱毛サロンの現状と将来の展望について解説しました。
従来女性向けだと思われてきた脱毛サロンですが、新型コロナウイルス感染症が思わぬ形で影響し、いまや右肩上がりの人気業種となっています。

また顧客層が広がりをみせ新たに脱毛を必要とする人々が見込めるなど、脱毛業界はこれからますます人気が出そうな業種といえるでしょう。
この記事を参考に、脱毛サロンの開業を検討してみてはいかがでしょうか。

脱毛サロンを開業する際に資金はどれくらいかかるの?

いまや女性だけでなく、男性のなかでも、脱毛に関する意識は高まっています。美容サロンの中でも、比較的簡単に開業できる脱毛サロンを開きたいと考えている人も多いでしょう。

しかし、開業資金にどれくらいかかるかわからずに悩んでいるかもしれません。
この記事では、脱毛サロンを開業するにあたって必要な開業資金について解説します。

脱毛サロンの開業に必要な費用

脱毛サロンを開くにあたり、まず業務用の脱毛機や施術ベッド、スツールなどの施術に関する設備が必要になります。
さらにそれらに加え、家具、備品、消耗品、広告費などの運転資金となる費用も必要です。

また開業する場所が、自宅の一部を使用するのか、新たにマンションの一室や店舗を賃貸するかによっても費用は大きく変わります。

自宅の一部で開業する場合でも、開業資金は一般的には最低200万円は必要ともいわれています。
可能であれば300万~500万円を準備しておくといいでしょう。

開業に必要な費用の内訳と大まかな費用について解説します。

業務用脱毛機

脱毛サロンを開業するにあたり、もっとも必要な機材が業務用脱毛機です。
メーカーや搭載している機能、見込まれる効果によって脱毛機の価格は大きく異なりますが、100万~500万円の予算を見ておく必要があります。

業務用脱毛機は、見込まれる効果が高いものや多くの機能を搭載しているものほど高価になります。しかし無理に必要のない機能を持ったものを選ぶ必要はありません。
お客様に行いたい機能を持ったものを厳選して選ぶといいでしょう。

ほとんどの脱毛機メーカーは、一括払いではなく、月賦やリースでの契約を受け付けておりますので、購入時に相談してみて下さい。

ネット上では、廃業した脱毛サロンが、中古の脱毛機を出品している場合などもあります。
最新式の脱毛機を購入する資金作りなどのために、開業当初だけ中古脱毛機を導入する方法もありますが、効果が期待できなかったり、修理保証がなかったりといったデメリットも多くあります。そのため、中古の脱毛機の購入はおすすめできません。

家具・家電製品

脱毛サロンは、脱毛だけが目的ではなく、癒しを求めて来店されるお客様も多くいます。
そのため、家具やインテリアにもこだわりが必要となるでしょう。

脱毛サロンで使用する家具や家電製品の予算として30万~70万円を見積もっておくと安心です。

揃える家具・家電の内訳として、施術台(ベッド)、ベッドシーツ、スツールなどのほか、洗濯機、冷蔵庫、掃除機、照明器具などの家電製品があります。
さらにお客様が使用するソファやドレッサーなども必要です。

顧客管理に必要なパソコンやプリンター(複合機)、レジなども必須となります。

備品・消耗品

設備や家具・家電は予算を立てる際にあらかじめ考えている人も多いですが、意外に備品や消耗品を失念している場合があります。
備品や消耗品もそれぞれの価格は大きくなくても、開業当初にまとめて準備すると高額になる場合があるので注意しましょう。

予算として、10万~15万円程度を見ておきます。

内訳としては、施術師の作業着、お客様の着るローブ、使い捨ての下着、タオル、メイク落としや基礎化粧品などがあります。
施術中に使用するものとして、シェーバー・剃刀、脱毛ジェル、ゴム手袋、ゴーグル、などが必要です。

さらに経営関連で必要な備品として、領収書、売上管理・会計ソフト、ホームページのサーバー・ドメイン代、文房具なども必要です。

広告宣伝費

新規でサロンをオープンするには、広告にも予算を多めに割いておくといいでしょう。
サロン紹介サイトへの掲載料、インターネット広告、マス広告、セールスプロモーション広告費として、30万円~を予算に計上します。

ホームページ作成なども広告宣伝の一環です。
自社で作成すればその分予算を減らすこともできますが、自信がない場合は外部に依頼・委託する方法もあります。

パソコンが得意な知人を頼るほか、ネット上にはフリーランスでホームページ作成を請け負っている人もいますので、利用するといいでしょう。

各種助成金や融資を検討することも大切

ここまで見てきたように、脱毛サロンの開業には、さまざまな費用が必要です。
夢をかなえるためにコツコツと費用をためてきた人も多いでしょう。
しかし、それだけではどうしても目標額に達しないという人もいるかもしれません。

その際には国や各自治体、団体などが行なっている助成金や支援制度を利用する、また融資を受けるという方法があります。

ただし助成金の場合は、申請して認可が下りたとしても、実際にお金が振り込まれるのは、数か月先になります。

「備品や消耗品の予算を立てていなかったため、すぐにお金が欲しい」という人には向いていません。開業する際にはある程度の費用をプールしておきましょう。

創業助成事業

公益財団法人東京都中小企業振興公社で行なっている助成金です。

助成対象者は「都内での創業を具体的に計画している個人又は創業後5年未満の中小企業者等のうち、一定の要件を満たす方」となっており、「賃借料、広告費、器具備品購入費、産業財産権出願・導入費、専門家指導費、従業員人件費」の2/3まで(最大300万円)が補助されます。
申請できる期間が決まっているため、詳細については東京都中小企業振興公社に確認してみてください。

https://www.tokyo-sogyo-net.metro.tokyo.lg.jp/finance/sogyo_josei.html

大阪起業家グローイングアップ事業

大阪府が取り組んでいる事業の一環で、コンテストの優勝者に1年間の補助金を交付しています。

大阪府内の創業支援機関で行なうプログラムに参加し、支援機関が推薦した事業について選考やコンテストを勝ち抜くことで助成金を得られるシステムになっています。
創業支援機関が実施しているプログラムに参加することにより、起業に関するスキルが身につくほか、起業仲間を得ることができるなどのメリットもあります。

優勝者には最大100万円の助成金がでるほか、ハンズオン支援(専門家派遣による経営アドバイス)を受けることができるなど、長期的な運営をバックアップしてもらえます。

https://www.pref.osaka.lg.jp/keieishien/start-apper/

日本政策金融公庫「女性・若者・シニア起業家資金」

財務省管轄の日本政策金融公庫では、起業を目指す女性・若者・シニア世代に向けて融資を行っています。
融資限度額は7,200万円(運転資金は4,800万円)となっており、「事業を始めてからおおむね7年以内の方、もしくは新たに事業を始める方」で、「女性または30歳未満か55歳以上の方」が対象となっています。
設備資金であれば最長20年の返済期間(運転資金は最長7年)があるので、毎月少しずつ返済し事業が軌道に乗れば前倒し返済してもいいでしょう。

https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/02_zyoseikigyouka_m.html

脱毛サロンの開業資金のまとめ

今回は、脱毛サロンの開業に必要な資金についてまとめました。
自宅で開業するか、賃貸サロンで開業するかといった開業する場所によっても、必要となる資金は大きく異なります。

脱毛機などを中古で揃えることで、資金をおさえることもできますが、効果やメンテナンスコストなどに不安をかかえることになりかねないためおすすめできません。

この記事を参考に、自身の開業に必要な資金を計算して、資金面での不安を残さない脱毛サロンの開業を目指してください。

脱毛サロン経営者必見!経営失敗で倒産しないようにするには

脱毛サロン経営者の中には、倒産寸前で悩んでいる人もいるのではないでしょうか。倒産するのは資金繰りが主な原因となりますが、経営失敗する要因を理解しておくことが重要です。事前に要因を把握しておくことで、倒産にまで至らずに済むかもしれません。今回は、脱毛サロンの経営失敗する要因、経営を成功させるポイントについて解説します。

経営失敗する要因

ここでは、脱毛サロンの経営が失敗する5つの要因について説明します。

  • 誤った脱毛機の選定
  • リピーターが定着しない
  • 資金不足
  • 不適正な価格設定
  • 経営者の知識不足

それぞれ説明します。

誤った業務用脱毛機の選定

導入する業務用脱毛機によって、脱毛サロンの運営を左右するといっても過言ではありません。脱毛効果が無いようであればリピーターが定着せず、ネット上で悪評が広がる可能性があります。脱毛サロンを利用する人の中にはネットの情報を参考にして脱毛サロンを選ぶこともあるので、ネットでの評価も重要な要素です。

また機種によってはコスパが悪いだけでなく、故障時の修理対応が悪いことによって営業中断を強いられることがあります。何らかのトラブルが発生した際に迅速に対応するかどうかのサポート体制も考慮しなければなりません。
脱毛機の選定を誤まることで経営失敗に追い込まれることもあるので、慎重に脱毛機を選ぶようにしましょう。

リピーターが定着しない

経営が失敗する要因として、リピーターが定着しないことで安定的な売上につながらないことも挙げられます。リピーターが定着しない要因はさまざまですが、「初回無料」「お試し期間無料」などの安易な集客によって初回限定で利用する人は増加しますが、リピート率と比例することはほぼありません。

リピーターを確保するには他店との差別化を明確にして、自店の強みをアピールすることが重要です。脱毛効果を実感することで再利用する人もいますが、差別化を図れていないことで他店に流れてしまう人もいるでしょう。脱毛サロンの経営を失敗させないためには、他店との差別化を明確にしてアピールすることが重要だといえます。

資金不足

脱毛サロンの開業には脱毛機だけでなく、物件や内装準備、スタッフの確保などさまざまな面で開店資金が必要になります。理想にばかり目が向いてしまい、必要以上に資金を使いすぎることで資金不足に陥ることがあります。

開店してからも家賃や広告費などが発生するので、一定以上の運転資金を確保しておかなければなりません。脱毛サロンを開店してから軌道に乗せるには、半年以上を費やすこともあります。見込み売上が得られなければ運転資金を削ることになり、広告費などを捻出できずに集客できなくなることもあります。経営に失敗しないためには、資金不足に陥らないように一定以上の運転資金を確保しておくことが重要です。

不適正な価格設定

不適正な価格設定も脱毛サロンが経営を失敗する要因となります。価格設定は高過ぎても安過ぎてもリピーター確保につながらず、経営失敗につながることがほとんどです。

大手サロンと同じような価格帯に設定しても、同様以上の高性能の脱毛機を導入していなければメリットを感じることはほぼありません。価格帯を安く設定し過ぎることで収益性が得られなくなり、事業を継続することが難しくなります。脱毛サロンの増加によりネットでさまざまな情報を入手できるので、他店との価格差などで不信感を抱かれかねません。価格設定は近隣の相場を見極めて、適正価格を設定するようにしましょう。

経営者の知識不足

脱毛に関する知識が豊富でも、経営に関する知識が乏しいことで経営失敗に陥ることがあります。脱毛サロンを開店する際、立地条件や周辺住民の年齢層などを調査しておかなければなりません。リピーターは店舗へのアクセスの良さを考慮することがほとんどなので、事前にさまざまな情報を入手しておくことが重要です。自店のブランド力向上やマーケティングだけでなく、安定した営業のためのスタッフ確保も行なわなければなりません。

脱毛サロンの経営を成功させるポイント

ここでは、脱毛サロンの経営を成功させる3つのポイントについて説明します。

  • 他店との差別化
  • 綿密な事業計画
  • WEB集客

それぞれ説明します。

他店との差別化

経営を成功させるためには顧客満足度を向上させることが重要であり、次第にリピーターが定着するようになります。他店との差別化を図るポイントは3つあります。

  •  脱毛効果
  • アクセスの良さ・営業時間
  • トラブル時の対応力

それぞれ説明します。

脱毛効果

脱毛機によって脱毛範囲の広さや肌へのダメージが異なるので、導入する脱毛機で得られる効果も変わります。利用者の中には10代の人もいるので、低刺激で施術可能な脱毛機を導入することで他店との差別化を図れます。脱毛機の種類は幅広いので、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で導入する脱毛機を選びましょう。

アクセスの良さ・営業時間

脱毛サロンを利用する人の価値観は人によって異なり、使い勝手の良さを重視する人もいます。駅からのアクセスや駐車場の有無、買い物ついでに立ち寄れる街中などの立地条件は重要な要素です。営業時間を調整することで仕事終わりの会社員をターゲットにできるので、アクセスの良さ・営業時間をアピールするようにしましょう。

トラブル時の対応力

脱毛サロン利用時の肌トラブルを懸念する人は少なくありません。施術後の肌トラブルに関する不安は常に付きまとうものであり、サロンがこれらの不安に対する対応策を準備しておくことで安心感を提供できます。トラブル時の医療機関との提携やダメージケア製品の導入、返金保証制度などを整えておきましょう。

綿密な事業計画

脱毛サロンの経営を成功させるためには、綿密な事業計画が必要不可欠です。事前にさまざまな情報を入手し精査することで、経営に関する知識が得られるだけでなくトラブル時の対応力が身に付きます。必要な開店資金や立地条件、近隣情報をマーケティングしておくことで、見込み集客数や売上を予測できます。綿密な事業計画を練っておくことで、開店後のイメージも湧きやすくなるでしょう。

WEB集客

脱毛サロンの経営を成功させるポイントとして、集客方法の見直しが挙げられます。脱毛サロンの利用者において、若年層が増加傾向にあるので若年層を取り込む集客を行なうことが重要です。若年層はネットに触れる機会が多いので、SNS・ブログの運用やWEB広告出稿で目に留まる機会が増えます。ネットを利用したWEB集客は効率的に集客できるので、うまく活用することでリピーターが定着することもあります。

脱毛サロンの経営失敗についてのまとめ

脱毛サロンの経営が失敗するのはリピーターが定着しないなどの要因によって、資金繰りが難航することが挙げられます。安定した収益のためにはリピーターの存在は不可欠であり、事前に経営に関する知識を身に付けておくことが重要です。
これによって、適正な価格設定を行なえるだけでなく、すぐに資金不足に陥ることもないでしょう。

経営を成功させるためには他店との差別化を図る必要があり、自店の強みをアピールしなければなりません。他店との差別化はさまざまであり、導入する脱毛機による効果やアクセスの良さが挙げられます。経営失敗のリスクを抑えるには、経営の知識を身に付けて、自店の強みをWEB集客でのアピールポイントにすることが重要です。

 

脱毛サロンの売上アップは集客がカギ!効率的な集客方法とは

脱毛サロンの経営者の中には、売上につながらずに悩んでいる人も少なくないでしょう。売上向上のためには効率的な集客が重要であり、集客方法を把握する必要があります。集客方法を把握する前に、そもそも集客が重要な理由を知っておかなければなりません。今回は、脱毛サロンで集客が重要な理由、効率的な集客方法を解説します。

脱毛サロンで集客が重要な理由

ここでは、脱毛サロンで集客が重要な3つの理由について説明します。

  • 利用層の若年化
  • リピーターが定着しにくい
  • ネットの普及

それぞれ説明します。

利用層の若年化

美容に興味を持つ若い人が増加しており、脱毛サロンの利用層が若年化しています。利用者の中には10代で利用する人もいますが、金銭的負担により安価な施術プランが選ばれることがほとんどです。これにより客単価は下がってしまい、全体的な売り上げも落ちてしまいます。売上向上のためには、若年層を取り込む集客を行ないリピーターになってもらうことが必須だといえるでしょう。

リピーターが定着しにくい

安易な集客として「初回無料」「お試し期間無料」などのクーポンを発行する脱毛サロンも少なくありません。クーポンによって脱毛を経験する利用者も増えることになりますが初回限定でしか利用しないため、リピーターとして定着しにくく安定的な売上にはつながりません。安定的な売上向上のためには、安易な集客で利用者を増やすだけではなくリピーターをいかに定着させるかが重要だといえます。

ネットの普及

ネットが普及したことでさまざまな情報を手軽に入手することが可能になりました。これによって脱毛サロン利用者は事前にレビューや口コミを確認することがほとんどであり、ネットを意識した集客を行なうことが必須だといえます。利用層が若年化しつつある脱毛サロンにおいて、ネットで脱毛サロンの情報を確認してから利用する人が増えています。若年層はネットの使用率も高いので、ネット上で良い評価をもらえるかどうかが集客に影響する最大の要因だといえるでしょう。

脱毛サロンの集客方法

ここでは、脱毛サロンの5つの集客方法について説明します。

  • SNS・ブログ
  •  WEB広告
  • MEO対策
  • ポータルサイトへの登録
  • フリーペーパーへの掲載

それぞれ説明します

SNS・ブログ

ネットの普及で効率的な集客を行なうには、SNS・ブログを利用することが重要です。これらは手軽に情報を発信することができ、情報の拡散力も高いのが特徴です。うまく活用することで効率的な集客を見込めるため、頻繁に情報を発信するようにしましょう。

若年層が利用している代表的なSNSにはインスタグラムやTwitterがあります。どちらも情報が拡散されやすいのが特徴なので、写真や動画を交えながら脱毛サロンを宣伝することで効率的に集客できます。脱毛サロンなどの美容系の店舗の場合は、インスタが集客の中心になります。

ブログもSEO対策で頻繁に更新することで、インターネット検索で上位に表示されやすくなります。これにより多くの人の目に留まりやすくなるため、効率的な集客につながるでしょう。

WEB広告

GoogleやYahoo!などの検索エンジンにWEB広告を出稿することで、効率的な集客が見込めます。WEB広告には3つの強みがあります。

  • 低予算で広告出稿可能
  • 臨機応変な広告運用が可能
  • ターゲットを絞れる

それぞれ説明します。

低予算で広告出稿可能

通常の広告は広告費用が設定され、最低金額などが設けられていることもありますが、WEB広告は低予算でも広告出稿可能です。予算が多いほど、たくさんの広告を表示できますが、自分に合った運用方法を選択することができます。

臨機応変な広告運用が可能

WEB広告は自由度が高く、臨機応変な広告運用が可能です。通常の広告の場合、広告運用期間が定まっており、条件などを変更できないことがほとんどです。WEB広告は途中からでも広告掲載期間の変更も可能なので、即日広告出稿を止めることもできます。予算を増やすことで広告出稿を多めに表示することもできるので、集客状況に合わせて運用可能です。

WEB広告の強みとして、ターゲットを絞れることが挙げられます。脱毛関連のキーワードで検索した際に広告を表示させたり、関連したWEBサイトをよく閲覧している人向けに広告を見せることができます。表示させる広告の地域を限定することもできるので、運営する脱毛サロンの近隣のみに対象地域を絞って設定することも可能です。

MEO対策

MEOはMap Engine Optimizationの略であり、Googleの検索エンジンで脱毛サロンと地域を組み合わせて検索した際に自分の脱毛サロンを上位表示するための対策です。

Googleビジネスプロフィールに基本情報などを登録し、写真や投稿を駆使することでMEO対策ができます。MEO対策は自分で行なうことで費用が発生することはありませんが、外注することも可能であり1ヶ月で2~3.5万円が相場となります。MEO対策は継続的に情報更新をしなければなりませんが、来店見込みの高い人にアプローチできる点で強みだといえるでしょう。

ポータルサイトへの登録

SEO対策で上位表示されているポータルサイトに登録することで、多くの人の目に留まりやすいので効率的に集客できます。費用はポータルサイトによって異なりますが、月額制や完全成果報酬を採用しているところもあります。メディアによっては月額数十万円の掲載料が発生することもあるので、事前に予算を確認しておくことが重要です。

フリーペーパーへの掲載

フリーペーパーの中には地域情報を取り扱うものもあるので、掲載することで即効性の高い集客が期待できます。フリーペーパーは投函されていることもありますが、書店やコンビニ、駅構内にも設置されているため、脱毛サロン利用者の目にも留まりやすいです。近隣住民に運営する脱毛サロンを周知してもらうことが重要なので、広告費用の面で定期的に掲載するのではなく、開店当初やイベント時に活用するのがおすすめです。

脱毛サロンの効率的な集客のポイント

効率的に集客するにはWEB広告などの集客方法を駆使することも重要ですが、自分が運営する脱毛サロンの強みを把握しておくことが重要です。この強みは他店との差別化にもなり、うまく活用することでリピーターが定着しやすくなります。

安定的な売上のためには、リピーターの存在が欠かせません。リピートする条件は人によって異なりますが、価格の安さや立地条件だけではなくコミュニケーションも重要です。積極的に利用者とのコミュニケーションを図り、居心地の良さや対応力、自店の強みをアピールするようにしましょう。

脱毛サロンの集客方法のまとめ

脱毛サロンが安定的な売上を見込むためには、若年層を取り込む集客でリピーターになってもらうことが重要です。ネットの普及で効率的に集客するにはSNS・ブログやWEB広告が重要であり、MEO対策が必須だといえます。

これらはスマートフォンからでも閲覧可能であり、うまく活用することで多くの人の目に留まりやすくなります。安定的な売上のためにはリピーターの存在が欠かせないので、リピーターが定着しやすいように自店の強みをアピールポイントとして宣伝することが重要です。自店の強みをアピールするために、他店とどのように差別化が図れるかを意識するようにしましょう。

脱毛サロン開業はこれさえ準備すればOK!必要な準備や手続きを解説

脱毛サロン開業は、資格が不要であり開業資金や運営資金を抑えやすいことから、手軽に開業できるとして注目を集めています。
この記事では、脱毛サロンを開業するうえで、最低限おさえておくべき準備や手続きを紹介します。
開業するかどうかを検討したい場合や開業までの流れを把握したい場合の参考にしてください。

脱毛サロン開業に必要なものと費用

脱毛サロンを開業するにあたり、まずは必要なものや資金を把握する必要があります。
以下の内容を参考に、脱毛サロン開業までにかかる日数を把握したり、いくら資金を用意しておくべきかを検討したりするとよいでしょう。

脱毛サロン開業に必要なもの

脱毛サロンを開業するにあたって必要なものは、脱毛機を除いて主に「店舗に関わる費用」「備品」に分けることができます。

店舗に関わる費用は、以下のとおりです。
・家賃(前払い分)、敷金、礼金、火災保険、仲介手数料などの物件取得費
・場合によって、内装工事や駐車場代

脱毛サロンを開業する場所に制限はありません。
マンション一室からでも開業可能なため、自宅やマンションで開業して、物件取得費をはじめとする開業費用を抑えることができます。

ただし、マンションをはじめとする賃貸物件のなかには、商用利用や内装工事を禁止している場合があるので、事前に契約内容を確認しておくようにしましょう。また、業務用脱毛機の種類によって、ワット数が大きい脱毛機の場合、別途電気工事が必要な場合がありますので、合わせて確認が必要です。

以下は、必要な備品です。
・大型備品:脱毛機、施術用ベッド、スツール(椅子)、タオルウォーマー、タオルクーラー、ワゴン、消毒用衛生機器など
・小物備品:バスタオル、フェイスタオル、シーツ、スリッパ、ガウン、カミソリ、使い捨てショーツなど
・接客用備品:筆記用具、領収書、マスク、ユニフォーム(施術着)、掃除用備品、消毒液など
・店内環境備品:観葉植物、茶葉、コップ、雑誌、オーディオ機器など
・書類関係:カウンセリングシート、施術同意書(契約書)

とくに、施術同意書(契約書)には、細心の注意が必要です。
内容不備はトラブルの原因になるため、インターネット上で公開されているテンプレートを利用する際は、そのまま利用せずに内容をしっかりと確認してから利用するとよいでしょう。

脱毛サロン開業に必要な準備資金

脱毛サロン開業にかかる準備資金は、自宅サロンの場合で100万円から200万円程度、テナントサロンの場合で400万円程度だといわれています。
脱毛機や内装工事以外にかかる準備資金の内訳は、以下のとおりです。

・物件にかかる初期費用: 100万円前後(家賃を除く)

敷金、礼金、保証金 家賃4か月から6か月相当
火災保険 1万円程度(年間)
管理費 家賃の10%程度
仲介手数料 家賃1か月相当

・備品にかかる初期費用:15万円から30万円程度

施術ベッド 8万円前後
スツール、タオルウォーマー、消毒用衛生機器など 5万円程度
そのほか備品 5万円程度

もし、準備資金に不安がある場合は 、国や各自治体による助成金や補助金の利用を検討するとよいでしょう。
助成金や補助金は基本的に返済義務がないため、安心して申請できるといえます。

脱毛サロン開業にあると有利な資格

脱毛サロンを開業するにあたって、特別な資格や免許を取得する必要はありません。
しかし、いくつかの民間資格を取得しておくことで、集客に有利になったり脱毛サロンの信用度が高まったりすると考えられます。
たとえば、日本脱毛安全普及協会の「3級脱毛士」や日本エステティック協会の「AJESTHE認定エステティシャン」 の取得がおすすめです。

日本脱毛安全普及協会の「3級脱毛士」は、基礎的なエステティックの知識と技術を証明する資格であり、実務経験がなくても講習を受講するだけで取得できます。
脱毛やエステの知識を深めたい場合や、安全な施術を提供するための知識や技術を身に着けたい場合に適した資格です。

日本エステティック協会の「AJESTHE認定エステティシャン」は、エステティシャンとしての基本的な知識や技術を身に付けることができます。
資格取得条件は、実務経験1年以上か認定校に通うことであるため、脱毛サロン開業までに時間をとれる人に適した資格です。
すぐに取得できる資格ではありませんが、フェイシャルやボディの手技を取得できるので、エステメニューを導入するなどして客層を広げることができます。

脱毛サロンを開業・運営するためにはどんな資格が必要?民間の資格などを解説

脱毛サロン開業に必要な届け出や手続き

必要なものや準備資金を把握したあとは、脱毛サロンを開業するまでの流れを把握して計画を立てていきます。
計画に不備があった場合、スムーズに開業できなかったり予定していた日程で開業できなかったりすることもあるため、慎重に検討していきましょう。

脱毛サロン開業の事業計画を立てて実行する

脱毛サロンに関わらず、事業を開始する前には「どのような事業を運営していくか」を具体的に考えておく必要があります。
これを「事業計画」といい、脱毛サロンのコンセプトや顧客のターゲット層などを設定したうえで、どのような店舗をつくっていくかを考えたり、その手段を決定したりするために活用するものです。

事業計画のひとつとして、顧客ターゲットを明確化することがあげられます。
顧客ターゲットを明確化することで、ターゲット層が好む内装に仕上げることができたり、利用しやすい料金に設定したりすることが可能です。
満足度の高いサービスの提供ができるうえ、リピーター確保にもつなげることができるでしょう。
 言い換えれば、事業計画が曖昧であれば、脱毛サロンのコンセプトがぶれてしまい、立地に適していない、顧客ターゲットにささらないサロンになってしまう恐れがあるのです。
顧客を確保するためにも、安定した脱毛サロン経営をするためにも、事業計画はしっかりと練ることをおすすめします。

脱毛サロン開業直前!集客のための販促計画

脱毛サロン開業の目処が立ったら、開業日を決めて集客を行う必要があります。
近隣にチラシを配ったりインターネットを利用したりして、情報発信していきましょう。
とくに、SNSを利用した集客方法は無料で手軽に情報を発信できるうえ、情報の拡散力も高いです。

場合によっては、見込み客である20代から30代の女性にアプローチできる、地域情報を取り扱うフリーペーパーや、脱毛サロンをはじめとするサロンを掲載しているサイトに自身の脱毛サロンを登録するのもよいです。
クーポンを配布したり施術後の口コミ割引などを設定したりすれば、集客効果を高められるうえ、二度目の来店を促すこともできます。

また、電子決済サービスやクレジットカードなどの支払い方法を充実させることも大切です。
支払い方法を充実させれば客層も広がるため、決済代行サービスなどを上手く活用しましょう。

脱毛サロン開業後は税務署に開業届を提出

脱毛サロンを開業するにあたって、保健所への届け出などは必要ありません。
ただし、脱毛サロンをオープンした1か月以内に、管轄税務署へ「開業届」を提出する必要があります。 

開業届とは、個人事業を開業したことを税務署に届け出るための書類です。
提出することで、最大65万円の節税が可能となる青色申告ができたり、赤字を繰り越して事業負担を抑えたりすることができます。
開業届を提出しなくても罰則などはありませんが、届け出は無料で行えるため、税負担を軽減させる意味でも提出するとよいでしょう。

まずは、個人事業として脱毛サロンをはじめて、売上が安定し、事業拡大を検討するタイミングで、法人化をしている脱毛サロンが多いです。

脱毛サロン開業のまとめ

脱毛サロンは、特別な資格や内装などを必要としない、比較的簡単に開業できる業種です。
さらに近年、ミドル世代や男性も脱毛を行うようになったことから、脱毛サロンの利用者は急増しているため、高い需要があるともいえます。

今回紹介した、最低限準備するものや流れを参考に、無理のない脱毛サロンの開業計画を立ててみてはいかがでしょうか。

脱毛サロンを開業・運営するためにはどんな資格が必要?民間の資格などを解説

脱毛の資格の勉強をする女性

脱毛サロンを開業・運営するためには、やはり資格が必要なのでしょうか。
脱毛を扱うにはどんな資格があるのか、必要な資格について知らない人が多いと思います。また、資格の種類について、それぞれの特徴や資格を取るために何をしたらいいのかなど、気になるでしょう。脱毛サロンに関する資格についてご案内します。

脱毛サロンを開業・運営するときに資格は必要?

脱毛サロンで施術するには、脱毛機を使用します。脱毛サロンで脱毛機を扱う場合、医療脱毛機でなければ、脱毛機を扱うための資格は不要です。しかし実際は、脱毛機を使いながら身体に施術を行うため、ともなう研修が必要です。

また、脱毛サロンの紹介で「当サロンではスタッフ全員が○○資格を取得しています」という文字を見かけたことがあるでしょう。このように脱毛に関する資格があるので、専門の資格をもっている方が告知もできますし、お客様も安心します。

脱毛サロンを開業・運営するときにあると便利な脱毛士検定

お客様に喜ばれる脱毛サロンを目指すために、脱毛士検定を受けて資格をとると便利です。
脱毛士検定は「日本脱毛安全普及協会」が発行する資格で、取得すれば「連射式脱毛施術」を安全に提供することができます。

脱毛士検定について解説しますので、検討してみてください。

脱毛士検定の各級について

脱毛士検定は、3つの級に分かれており、合格すれば脱毛士の資格が取得できます。サロン内のスタッフのレベルを引き上げるための社内教育ツールとしても利用が可能です。

さらに、技術や知識がある方でも、より詳細な知識や情報を得ることができます。スキルアップを目的とした、さらなる技術向上を目指すために役立つ検定です。

3級脱毛士

・脱毛士としては入門コースレベル
・協会認定講師による講座(3級脱毛士取得講座)を受講すれば取得可能
・筆記試験・実技試験はなく試験料も不要
・更新不要

2級認定脱毛士

・筆記テスト(90分)
・検定料6,000円(税込)
・美容関連全般の実務経験6か月以上必須
・筆記試験でテキストの内容を理解できているかを確認
・1年間の自動更新(更新料5,000円あり)

上級脱毛士

・1次試験は筆記・2次試験は面接形式の実施による2つの試験となる
・検定料15,000円(税込)
・美容関連全般の実務経験24か月以上であること
・2級認定脱毛士試験の合格
・筆記試験によってテキストの内容が理解できているかを確認
・実施試験でお客様へ必要な配慮を持って対応ができるかを確認
・1年間の自動更新(更新料10,000円あり)

資格取得方法

脱毛士検定の資格取得方法について解説します。いずれもWEB検定なので、ご自宅やサロンで受験が可能です。

資格取得までの流れ

希望する級の講座に申し込み、受講する
もしくは、自身で脱毛士検定対策のテキストを購入し、自身で学ぶ
日本脱毛安全普及協会の公式HPより、希望する級の脱毛士検定に申し込む
検定試験を受ける
試験1か月後に書面にて合格発表
資格取得

検定教材

脱毛士検定を受ける場合には「脱毛士検定対策テキスト(有料)」が必要です。対策講座や受験申し込み時に同時購入ができます。

ディプロマ(認定証)の発行方法

脱毛士検定に合格したあと、会員制度へ申請することによってディプロマ(認定証)の発行が可能です。ディプロマがあれば、お客様へ高い技術と知識を持った脱毛士が在籍することを告知することができます。連射式脱毛を受けたいという方への判断材料にもなるでしょう。さらに、上級脱毛士合格者が在籍する場合は、別途認定サロンとしての認定証の発行も可能です。

脱毛サロンを運営で使える信頼度の高い民間資格とは

脱毛サロンを運営するときに使える資格の中から、信頼度の高い民間資格を紹介します。これらは、民間資格とはいえ美容業界でも有名な協会・団体が提供しているものです。脱毛に関する資格なので、参考にしてみてください。

認定上級エステティシャン資格

日本エステティック業協会(AEA)が認定する資格のうちの一つです。フェイシャルとボディに関する知識と技術があり、熟知しているエステティシャンとして認められます。AEA基礎資格「認定エステティシャン」を取得したあと、さらにカリキュラムを取得し「上級認定エステティシャン」の取得を目指します。

1次試験(筆記試験)に合格すると、2次試験(実技試験)の受験が可能です。AEA認定校では、実技試験対策講座や模擬試験を行い、AEA認定試験アンバサダーである講師が相談にのるなどのバックアップ体制が整っています。

受験資格

フェイシャルか、もしくはボディに関する2年以上の実務経験としてあることが条件です。さらに、AEA認定エステティシャン資格を持っているかが問われます。

資格が無ければ、日本エステティック試験センター加盟の各団体が認定しているエステティシャン資格を有している場合でも受験ができます。あわせてフェイシャルか、もしくはボディに関して1年以上の実務経験が必要です。

CPE(認定電気脱毛士)

電気脱毛士の認定資格のことで、日本スキン・エステティック協会(JSA)が認定する資格のうちの一つです。アメリカの電気脱毛士団体であるAEA(米国電気脱毛協会)が優秀な電気脱毛士としてCPEを推奨しており、世界でも電気脱毛士を紹介するときに医師が重要視するなど、信頼性の高い認定資格と言われています。

受験資格

CPE予備試験(実技)の合格者であり、電気脱毛の実務経験として1年以上であることが必要です。合わせて実務時間経験が600時間以上ないと受験できません。そのほか、CPE認定資格が失効してから5年以内である場合や、アメリカの州の免許である「電気脱毛ライセンス」を取得してから1年以上の実務経験がある場合も対象です。CPE取得者が更新する場合に受験することができます。

資格の更新

資格の有効期間は5年間です。自動更新する場合は、5年間のうちにCEUセミナー・講習会・通信教育を受講して、なおかつ75時間分の継続教育ポイントを取得することが必須となります。継続教育ポイントを取得できない場合は、自動更新ができないため注意が必要です。再度CPE認定試験を受験することになります。

認定トータルエステティックアドバイザー資格

日本エステティック協会(AJESTHE)が認定する、上級エステティシャンの上位資格です。エステティックを総合的に理解し、お客様が求める実践力やサロンでの指導力のあるエステティシャンに与えられます。

資格取得の条件

まず、AJESTHEが認定する「上級エステティシャン資格」か「CIDESCO資格」の取得者でなければなりません。
さらにその資格を取得後、2年以上または通算5年以上の実務経験があることも必要です。資格取得講座を受講していること、資格取得試験に合格していることも条件になります。

資格取得試験の内容

筆記試験は、選択式問題で60分
筆記試験の出題範囲は、新エステティック学第2版の理論編・技術編より
実技試験はプレゼンテーション5分・ロールプレイング10分
実技試験は設定されたテーマにあわせて、試験管2名をサロンスタッフと想定したうえで行う

脱毛サロンの経営に必要な資格についてのまとめ

脱毛サロンの経営は、国家資格を取らなくても簡単に開業することができます。そのため、脱毛は大きく分けると「光脱毛」と「レーザー脱毛」に分かれますが、脱毛サロンが扱えるのは医療脱毛にあたらない光脱毛です。

しかし、光脱毛ができるとしてもお客様の立場からすると、資格を持っているスタッフが在籍する脱毛サロンの方が信頼されるでしょう。また、働いているスタッフ自身も、スキルアップを目的として資格をとることにやりがいを感じることもあります。脱毛の資格の勉強をする女性脱毛サロンの経営を考えている場合は、民間資格を取得することを選択枠として検討してみてください。

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